医療福祉の労務情報
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文書作成日:2017/09/30


 今回は、体臭のきつい職員にどう対応すればよいかの相談です。




 新しく入った職員の体臭について、患者から苦情を受けました。実際、本人に近付くと他人が不快と感じる臭いがします。どのように対応したらよいでしょうか?




 医療従事者として、清潔感のある身だしなみを保ってもらうことは当然のことであり、体臭の原因が本人の衛生管理面にあれば、就業規則の服務規律に基づいた指導を行うことになります。しかし、本人の体質や病気が懸念される場合もあることから、注意の際には慎重に対応しなければなりません。




 最近では、スメル・ハラスメント(スメハラ)という造語もあるように、職場における体臭問題が労務管理の一環として捉えられることが増えてきました。臭いの感じ方には個人差があるため、注意や指導をする前に、まずは一緒に働いている職場の仲間の声を聞くなど、状況を把握する必要があります。

 臭いの原因が本人の体質等の場合もありますが、中には本人の衛生管理の怠慢であるケースもあります。そもそも、医療従事者であれば、感染症の問題が発生することがないよう、衛生面の管理を徹底しなければならないことから、通常は、自身の身だしなみ等には最大限の配慮を行うことが求められます。ところが、職員の中には、毎日入浴や歯磨きをしていない、同じ服や下着を着続けて、着替えや洗濯をしていないといったケースもあり、それが臭いの発生源となっていることがあります。

 そうした場合、その改善指導から始めることになりますが、多くの医療機関では就業規則の服務規律において「常に清潔に保つこと」「制服を正しく着用すること」等と定めていますので、それらの根拠を示しながら身だしなみを保つことについて指導をすることになります。

 もっとも、体臭の原因が本人の体質であったり病気であったりするケースもあることから、状況の把握には慎重さが求められます。軽はずみに「清潔さを保つように」といった指導を行うことは、人権問題にも発展する可能性があることから注意が必要です。この場合、本人に対して、例えば、上司や職場仲間としての主観ではなく、患者からの指摘を受けたといったように第三者からの意見に基づくものであるという前置きをした上で、個室などに呼び出して伝えるといった配慮も求められます。

 なお、内臓系に問題を抱えている可能性がある場合には、健康診断の結果で異常値が生じていることもあることから、こうした点から再検査を促すことも検討するとよいでしょう。


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